恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
 心の中でそう呟くものの、面と向かって「好き」と口に出すのはどうにも照れくさくて、和香は素直になれないままそっぽを向くのが精一杯だった。
 夜も更け、二人は和香のベッドに入り、身体をぴったりと寄せ合って横になった。
彼の身体から伝わる体温と、心地よい石鹸の香りが鼻腔をくすぐる。

「ねぇ、帆高君って何者……?」

 和香は横顔を見つめたい気持ちを抑え、天井にぽつりと浮かぶ薄暗い明かりを見つめながら静かに問いかけた。
「……」
「海の居場所のこともあるけど……いつかは私の親のことも納得させなきゃいけないでしょう?帆高君のこと、もっと教えてよ」

 静寂が包み込む部屋の中、和香の問いかけが優しく響く。
抱きしめてくれていた帆高の腕が一瞬だけ微かに強ばり、彼はゆっくりと和香の方へと視線を落とした。

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