恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「すみません、不安ですよね。今はどうしても言えないことが多くて…。でも、必ず全て話しますから」
「……そうだよね、わかってる。困らせるようなこと聞いてごめんね」
「いいえ、和香さんは何も悪くありません」
そう言って、帆高は和香の髪にそっと指を滑らせると、愛おしそうにその頬へ優しいキスを落としていった。何度も重ねられる唇の熱に、和香の胸がキュッと甘く締め付けられる。
「でも……俺が和香さんを好きになったのは、それなりに前ですよ」
「え…?会ったこと……あったの?」
「はい、ありますよ。まぁ、直接言葉を交わしたことはないですけど」
「話したこともないのに、そんな好きになんてならないでしょう?」
「なりますよ。一瞬で、目が奪われましたから」
「……っ」
真っ直ぐに注がれる熱い視線に、なんだか恥ずかしすぎて、とてもじゃないけれど正面から目を合わせられる気がしない。
和香は顔を火照らせたまま、そっぽを向くのが精一杯だった。
抱きしめられている帆高の体温と心地よい鼓動を感じながら、和香はどうして彼が自分を知っているのかと一生懸命に思案を巡らせた。
けれど、自分の記憶をどこまで遡ってみても、その答えを見つけ出すことはできない。
帆高のことをもっと知りたいのに、それが叶わない歯がゆさや焦燥感はある。だが同時に、彼ならば絶対に自分を裏切らない、どんなことがあっても頼れるという不思議な確信と信頼が、和香の胸の中には確かに存在していた。
だからこそ、こうして理由の分からない謎を抱えたままでも、彼の手を握り締め、同じベッドで身を寄せ合っていられるのだ。
「言葉では上手く言い表せませんけど…和香さんは、ずっと俺の心から離れてくれないんです。どこにいても自然と目で追ってしまうし、あなたが笑ってくれれば、それだけで胸がいっぱいになって嬉しくなる。…これを“恋”言うんですよね」
「……」
「初めて知りました」
ポツリと、子供のように純粋な響きでつぶやいた帆高の言葉に、胸が熱くなり、和香の目頭にじんわりと温かいものがこみ上げてきた。
「……そうだよね、わかってる。困らせるようなこと聞いてごめんね」
「いいえ、和香さんは何も悪くありません」
そう言って、帆高は和香の髪にそっと指を滑らせると、愛おしそうにその頬へ優しいキスを落としていった。何度も重ねられる唇の熱に、和香の胸がキュッと甘く締め付けられる。
「でも……俺が和香さんを好きになったのは、それなりに前ですよ」
「え…?会ったこと……あったの?」
「はい、ありますよ。まぁ、直接言葉を交わしたことはないですけど」
「話したこともないのに、そんな好きになんてならないでしょう?」
「なりますよ。一瞬で、目が奪われましたから」
「……っ」
真っ直ぐに注がれる熱い視線に、なんだか恥ずかしすぎて、とてもじゃないけれど正面から目を合わせられる気がしない。
和香は顔を火照らせたまま、そっぽを向くのが精一杯だった。
抱きしめられている帆高の体温と心地よい鼓動を感じながら、和香はどうして彼が自分を知っているのかと一生懸命に思案を巡らせた。
けれど、自分の記憶をどこまで遡ってみても、その答えを見つけ出すことはできない。
帆高のことをもっと知りたいのに、それが叶わない歯がゆさや焦燥感はある。だが同時に、彼ならば絶対に自分を裏切らない、どんなことがあっても頼れるという不思議な確信と信頼が、和香の胸の中には確かに存在していた。
だからこそ、こうして理由の分からない謎を抱えたままでも、彼の手を握り締め、同じベッドで身を寄せ合っていられるのだ。
「言葉では上手く言い表せませんけど…和香さんは、ずっと俺の心から離れてくれないんです。どこにいても自然と目で追ってしまうし、あなたが笑ってくれれば、それだけで胸がいっぱいになって嬉しくなる。…これを“恋”言うんですよね」
「……」
「初めて知りました」
ポツリと、子供のように純粋な響きでつぶやいた帆高の言葉に、胸が熱くなり、和香の目頭にじんわりと温かいものがこみ上げてきた。