恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「でも、水瀬さんって…真面目だし、この写真一枚で確かに色々決めつけはおかしいよね」
「そうだよね…。それに、久東君がよければいいし」
周囲が帆高の一言から空気が変わった。
ののかの表情がどんどん焦りに変わっていく。
「…そ、そんなっ…!だって、」
「本当にくだらないです。早く仕事に戻りましょう」
帆高の言葉に皆が確かに…と、頷いた。
この写真をわざわざ匿名のメールで社内にばら撒いたのは、絶対にののかだと周囲の人間もわかっているようだ。
しかし、ののかは諦めない。
「なに…っ、言ってるのよ!嘘つき!帆高さんをたぶらかしてるのにっ…―、あ、部長」
自分の形勢不利を悟り、ののかはパニックで声を荒らげる。
その時、フロアの扉が開き、異様な雰囲気を察知した部長が怪訝そうに顔を顰めて入ってきた。