恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「和香さんは、相手の立場や損得など一切気にせず、誰に対しても平等に接することができる人です。あなた方のような計算高い価値観とは真逆の、美しい心を持っています。それは誰にでも真似できることじゃない。俺は、そんな和香さんを心から尊敬しているんです」
一息つき、帆高はソファーに深く腰掛け直すと、冷ややかな微笑を浮かべて続けた。
「ですが、もしあなた方が、娘の結婚を単なるビジネスや損得勘定としか捉えられないのだとすれば、俺と結婚させる方が、遥かに利があるはずです」
「随分と生意気だ。一平社員の君に何ができるというんだね」
父親が立ち上がろうとしたその時、和香は怯えるのをやめ、まっすぐに父親の目を見つめて告げた。
「お、お父さん……。か、彼は……あの、私も最近知ったんだけど…東和商事の会長の、息子さんで…」
「……へ?」
和香の口から飛び出した衝撃の事実に、父親の口から間抜けな声が漏れた。
さっきまでの威厳や怒りなど見る影もなく、両親と神楽坂は、まるで時が止まったかのように呆然と固まっていた。
一息つき、帆高はソファーに深く腰掛け直すと、冷ややかな微笑を浮かべて続けた。
「ですが、もしあなた方が、娘の結婚を単なるビジネスや損得勘定としか捉えられないのだとすれば、俺と結婚させる方が、遥かに利があるはずです」
「随分と生意気だ。一平社員の君に何ができるというんだね」
父親が立ち上がろうとしたその時、和香は怯えるのをやめ、まっすぐに父親の目を見つめて告げた。
「お、お父さん……。か、彼は……あの、私も最近知ったんだけど…東和商事の会長の、息子さんで…」
「……へ?」
和香の口から飛び出した衝撃の事実に、父親の口から間抜けな声が漏れた。
さっきまでの威厳や怒りなど見る影もなく、両親と神楽坂は、まるで時が止まったかのように呆然と固まっていた。