恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
「……っ、あ……っ……、は、ぁ……っ」

 激しく乱れていく呼吸とは裏腹に、帆高の手も舌も、何ひとつ緩められることなく和香の甘い不平を奪い、刺激し続けていく。

「好きですよ、和香さん。全部、俺のもの」
 愛おしさを噛み締めるように低く囁くと、帆高は和香の指に自分の指をぎゅっと絡め、指背に優しくキスを落とした。薬指に嵌められたダイヤモンドが、部屋のわずかな光を受けて美しく揺れる。
 溶けてしまいそうなぼんやりとした意識の中、ひっきりなしに降り注ぐ甘い愛の言葉に包まれながら、和香は心地よい幸福感とともに彼へ身を委ねていった。

♢♢♢

 ふと気がつくと、和香はそのまま深い眠りに落ちてしまっていたようだった。
服も着ず、シャワーすら浴びずに寝てしまったことに気づき、頬を真っ赤にする。
 静かな呼吸を繰り返す帆高を起こさないよう、和香はそっと上半身を起こし、バスルームへ向かおうとベッドから足を下ろした。
けれど、次の瞬間、布団の中からすっと伸びてきた温かい手が、和香の手首を優しく掴まえた。

「わ、っ……!?」
「どこ行くんですか。先に行かないでください」
「……あ、起きてたの…?」

 掴まれた腕を引かれ、再びベッドの中へと引き戻される。 寝起きの少し掠れた低い声で「起きてましたよ」と囁く帆高は、どこか子供っぽく拗ねたような表情を浮かべていた。
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