恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~
「和香さん、どうかしました?」
隣の席から声をかけてきたのは、橋川ののかだ。
ボブヘアがよく似合う、猫っぽい愛らしさを持った美人である。
ニューヨーク生まれのバイリンガルで、噂によれば実家もかなりの資産家らしい。お嬢様育ちでありながら仕事は非常に優秀で、和香も日頃から助けられていた。
新卒でいきなりこの部署に配属されたことからも、会社側が彼女を出世コースに乗せたいという意図が透けて見える。
「何が?」
「帆高さんと一緒にフロアに戻ってきたから、珍しいなと思って」
「あぁ、仕事の話をしてたの。昨日の打ち合わせ資料についてね」
「そうだったんですね。よかった」
首をこてんと傾けて微笑むののかは、同性の和香から見ても思わず「可愛い!」と思ってしまうほどだ。
(もしかして、久東くんのことが好きなのかな…?)
ふとその疑問が頭をよぎったが、これ以上深く考えると、何か複雑な感情が湧き上がってきそうだったため、和香は慌てて思考を強制終了させた。
……―
…
時計の針が20時を回った頃、ようやく仕事を終えた和香は会社をあとにした。
ところが、オフィスビルの1階エントランスへ降りると、見覚えのある背格好の男が誰かを待つように立っていた。
隣の席から声をかけてきたのは、橋川ののかだ。
ボブヘアがよく似合う、猫っぽい愛らしさを持った美人である。
ニューヨーク生まれのバイリンガルで、噂によれば実家もかなりの資産家らしい。お嬢様育ちでありながら仕事は非常に優秀で、和香も日頃から助けられていた。
新卒でいきなりこの部署に配属されたことからも、会社側が彼女を出世コースに乗せたいという意図が透けて見える。
「何が?」
「帆高さんと一緒にフロアに戻ってきたから、珍しいなと思って」
「あぁ、仕事の話をしてたの。昨日の打ち合わせ資料についてね」
「そうだったんですね。よかった」
首をこてんと傾けて微笑むののかは、同性の和香から見ても思わず「可愛い!」と思ってしまうほどだ。
(もしかして、久東くんのことが好きなのかな…?)
ふとその疑問が頭をよぎったが、これ以上深く考えると、何か複雑な感情が湧き上がってきそうだったため、和香は慌てて思考を強制終了させた。
……―
…
時計の針が20時を回った頃、ようやく仕事を終えた和香は会社をあとにした。
ところが、オフィスビルの1階エントランスへ降りると、見覚えのある背格好の男が誰かを待つように立っていた。