恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
 あれほど深く熱い夜を過ごしたというのに、彼は何事もなかったかのように涼しい顔をして見せる。それなのに、こうして前触れもなく翻弄するような甘い言葉を投げてくるのだ。

「振り回さないでよ……」
「振り回されてるのは、俺の方ですよ」

 帆高はふっと目元を緩めると、そのまま強い力で和香の体を自分の胸元へと引き寄せた。

「和香さんの表情ひとつで、翻弄されてる。でも、それは全然嫌じゃない。和香さんだから、ですね」
「……っ」

ぴったりと重なる肌から、彼の力強い鼓動がダイレクトに伝わってくる。

「好きです」

 耳元で低く囁かれた言葉。
昨夜から何度も何度も聴いたはずなのに、そのたびに胸が熱く締め付けられてしまうのだった。

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