恋の模範解答を教えて~年下君の甘い執着に落とされまして~【完結】
 一刻も早く、彼女のすべてを感じたい。
この身も心も、何から何まで自分のものなのだと刻み込みたい。
 子どもじみた独占欲だということは痛いほど分かっている。けれど、一度解き放たれてしまった衝動はどうしても止められそうになかった。

「和香さんは、わかってますか。俺がどれだけ、和香さんのことが好きか」
「……っ、う、んっ……、わかっ、てる……っ、け、ど……っ」
「なら、逃げないでください」

 和香は真っ赤になった顔を背けたまま、恥ずかしさに耐えかねたように手の甲で自らの口元を塞いでいた。

 もっと、その甘い声が聞きたい…―。
 帆高は自分が意地悪をしていると分かっていながらも、彼女の華奢な手首を優しく掴むと、口元からゆっくりと遠ざけるようにソファの上へ押し留めた。
 露出した和香の艶やかな唇から、抑えきれない吐息が漏れ出し、リビングの空気を甘く熱く湿らせていく。

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