双恋〜大好き、でも譲れない!〜
「えっと、私はスポーツが大好きで、中学までは陸上やってました! 体力には自信があります!」
まっちゃんが胸を張って笑顔で宣言する。
実は、運動神経バツグンのまっちゃんにとって、この谷ヶ市高校はちょっと偏平値が高めの学校だ。
私と同じ高校に通いたい一心で、受験前は泣きそうになりながら必死に机に向かってくれていたのを私は知っている。
無事に合格して、こうして同じクラスで並んでいられることが、なんだか無性に嬉しかった。
「ちなみに勉強はからっきしなので、誰か教えてくださーい!」
「あはは!」「よろしく〜!」
一気にクラスに打ち解けたまっちゃん。
そんな賑やかな空気の中、ふと一番前の席に目をやると——。
鳳くんが、少しだけ後ろを振り返っていた。
いつも冷たいはずの彼の瞳が、朗らかに笑うまっちゃんをじっと見つめている。
その口元が、ほんの少しだけ緩んでいるように見えたのは……私の気のせいだろうか。
(……え?)
ほんの一瞬、鳳くんとまっちゃんの視線が交差する。
まっちゃんはパッと頬を赤く染めると、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに目を細めた。
(鳳くん……まっちゃんのこと、見てる……?)
胸の奥が、ちくりと小さく痛んだ。
まっちゃんが胸を張って笑顔で宣言する。
実は、運動神経バツグンのまっちゃんにとって、この谷ヶ市高校はちょっと偏平値が高めの学校だ。
私と同じ高校に通いたい一心で、受験前は泣きそうになりながら必死に机に向かってくれていたのを私は知っている。
無事に合格して、こうして同じクラスで並んでいられることが、なんだか無性に嬉しかった。
「ちなみに勉強はからっきしなので、誰か教えてくださーい!」
「あはは!」「よろしく〜!」
一気にクラスに打ち解けたまっちゃん。
そんな賑やかな空気の中、ふと一番前の席に目をやると——。
鳳くんが、少しだけ後ろを振り返っていた。
いつも冷たいはずの彼の瞳が、朗らかに笑うまっちゃんをじっと見つめている。
その口元が、ほんの少しだけ緩んでいるように見えたのは……私の気のせいだろうか。
(……え?)
ほんの一瞬、鳳くんとまっちゃんの視線が交差する。
まっちゃんはパッと頬を赤く染めると、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに目を細めた。
(鳳くん……まっちゃんのこと、見てる……?)
胸の奥が、ちくりと小さく痛んだ。