双恋〜大好き、でも譲れない!〜

お友達(Side真鶴)

昼休みが終わり、始まった5時間目。

谷ヶ市高校は初日から容赦なく通常授業を開始した。

黒板にびっしりと書かれていく数式を見つめながら、私は机に突っ伏しそうになるのを必死で耐えていた。

(初日からガッツリ勉強……さすが名門校……もう頭がパンクしそう……)

思わずへにゃっと眉を下げて溜息をついていると、隣の席の可愛い女の子がクスクスと笑いながら声をかけてくれた。

「涼宮さん、大丈夫? 良ければここ、教えようか?」

「えっ、本当!? 助かる〜! ありがとう!」

そう言ってくれた女の子が天使に見えた。

「あ、あとさ! 私のこと『真鶴』って呼んで! 涼宮さんだと後ろのちづちゃんと被っちゃうからさ」

「ふふ、そっか! じゃあ真鶴ちゃんね。私のことも名前で呼んでいいよ?」

「本当!? ありがとー! なんてお名前?」

「咲蘭(さくら)だよ」

「さくら? え、すごい綺麗なお名前! じゃあよろしくね、さっちゃん!」

「さっちゃん!? ふふ、なんか嬉しい! よろしくね、まっちゃん!」
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