君を救うためのループが、私を殺すルールだった
周りの人は誰も気づいていない。

黒い影は、私の横で髪を振り乱して泣き叫んでいる守のすぐ後ろに、音もなくゆっくりと移動した。そして、守の背中に冷たい手をそっと置いたかと思うと、その耳元で何かをボソボソと囁いた気がした。

その瞬間、ゾクッとするような、凍りつくほど冷たい嫌な気配が全身を駆け抜けて、私の意識は今度こそ完全にプツンと途切れた。



――次に気がついた時、私はずっと、誰かが泣いている声を遠くで聞いていた。
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