想定外につき、対処不要
「ねぇ、木崎」声が聞こえたと同時に、軽く身体を離すと、彼女の口が開いた。
「新婚旅行、どこにする?」
俺は細い指を手に取り、親指で撫でながら答えた。
「君の行きたい場所なら、どこにでも付いて行きます」
「じゃあ、温泉、とか」明るく返してきた声に、俺は軽く頷き、彼女を見て返した。
「では、良い宿を探しておきます」
すると、彼女は少し考えてから、こちらを見て笑い、思いついたように言った。
「露天風呂がある所がいいなぁ」
「承知しました」そう返したところで、彼女と目が合い、その口が開いた。
「一緒に入ろうね」
それはダメだ。いくら夫婦と言っても、全身を見るなど許されることではない。いや、見なければいい話だ。そう思い、静かに返した。
「考慮しておきます」
「どうして?」
彼女は止まることを知らない。そのことを俺は漸く理解した。
しかし、なぜだ。風呂に入るという目的があるとしても、俺の思考は鈍る。それだけは阻止しなければならない。
「僕が居ると窮屈ですし……」
「それの何がいけないの?」
やはりダメだ。いくら理由を並べても、必ず止められてしまう。考えろ、俺。
そこで、彼女がおもむろに手を伸ばし、俺の眼鏡を取り、「じゃあ、こうしたら恥ずかしくないでしょ?」と言って、ベッドの隅に置いた。
そして、彼女の視線がこちらへ向くと同時に、俺は口を開いた。
「外しても、見えてますよ」
そう言った時、彼女は息を止めたように、俺を見たまま、瞬きを繰り返した。
俺は彼女の手を引き、目を合わせて言った。
「試してみますか?」
彼女の口が微かに開いたと同時に、俺は唇を深く求めて、その身体を押し倒した。
柔らかい肌を指先でなぞり、唇を耳元まで這わせて、甘噛みするように囁いた。
「愛してる」
「柊介……」
艶かしい声が、衝動を掻き立て、俺は何度も名前を呼んだ。
その度に彼女も応え、唇も深く重なった。
汗ばんだ身体と、熱い吐息が混ざり合い、激しさが増していた。
互いに求め合い、次第に愛しさを感じ、手を探して強く絡めた。
それは、とても官能的な夜だった。
「新婚旅行、どこにする?」
俺は細い指を手に取り、親指で撫でながら答えた。
「君の行きたい場所なら、どこにでも付いて行きます」
「じゃあ、温泉、とか」明るく返してきた声に、俺は軽く頷き、彼女を見て返した。
「では、良い宿を探しておきます」
すると、彼女は少し考えてから、こちらを見て笑い、思いついたように言った。
「露天風呂がある所がいいなぁ」
「承知しました」そう返したところで、彼女と目が合い、その口が開いた。
「一緒に入ろうね」
それはダメだ。いくら夫婦と言っても、全身を見るなど許されることではない。いや、見なければいい話だ。そう思い、静かに返した。
「考慮しておきます」
「どうして?」
彼女は止まることを知らない。そのことを俺は漸く理解した。
しかし、なぜだ。風呂に入るという目的があるとしても、俺の思考は鈍る。それだけは阻止しなければならない。
「僕が居ると窮屈ですし……」
「それの何がいけないの?」
やはりダメだ。いくら理由を並べても、必ず止められてしまう。考えろ、俺。
そこで、彼女がおもむろに手を伸ばし、俺の眼鏡を取り、「じゃあ、こうしたら恥ずかしくないでしょ?」と言って、ベッドの隅に置いた。
そして、彼女の視線がこちらへ向くと同時に、俺は口を開いた。
「外しても、見えてますよ」
そう言った時、彼女は息を止めたように、俺を見たまま、瞬きを繰り返した。
俺は彼女の手を引き、目を合わせて言った。
「試してみますか?」
彼女の口が微かに開いたと同時に、俺は唇を深く求めて、その身体を押し倒した。
柔らかい肌を指先でなぞり、唇を耳元まで這わせて、甘噛みするように囁いた。
「愛してる」
「柊介……」
艶かしい声が、衝動を掻き立て、俺は何度も名前を呼んだ。
その度に彼女も応え、唇も深く重なった。
汗ばんだ身体と、熱い吐息が混ざり合い、激しさが増していた。
互いに求め合い、次第に愛しさを感じ、手を探して強く絡めた。
それは、とても官能的な夜だった。