氷の外科医
「嫌だ……管なんて……
そんなの無理……っ、できない……っ」
「美雨、逃げちゃダメだ。
このままだと息がどんどん苦しくなってしまう……」
首を横に振りながら、涙目で裕人を見つめる美雨。
心を抉られたような気持ちになるが、医者としても彼氏としてもここで引くわけにはいかなかった。
美雨の視線をまっすぐに包み込むように見つめ返し、普段の病院での裕人からは想像もつかない優しい声色で語りかける。
「大丈夫だ。痛いのは最初の麻酔だけ。俺が世界で一番上手くやってみせる。
……俺を信じろ」
「ほんと……?麻酔だけ頑張れば痛くない…?
嘘ついたら、嫌いになるからね……っ」
「嘘なんてつかない。
美雨なら絶対乗り越えられる。俺もずっと側にいるから」
処置室の中、2人だけの甘い時間が流れる。
甘い世界に入れない長谷川と佐藤は、手を止め、目を丸くしながら顔を見合わせていた。
「あのー…長谷川さん、目の前にいるのって僕たちの知っている黒崎先生で合ってますか…?」
ぽかんとした口調で佐藤が長谷川に耳打ちする。
「そのはずだけど……私も確信が持てないわ……」
蚊帳の外の2人が戸惑っている間に、美雨の心の準備が整ったようだ。
そんなの無理……っ、できない……っ」
「美雨、逃げちゃダメだ。
このままだと息がどんどん苦しくなってしまう……」
首を横に振りながら、涙目で裕人を見つめる美雨。
心を抉られたような気持ちになるが、医者としても彼氏としてもここで引くわけにはいかなかった。
美雨の視線をまっすぐに包み込むように見つめ返し、普段の病院での裕人からは想像もつかない優しい声色で語りかける。
「大丈夫だ。痛いのは最初の麻酔だけ。俺が世界で一番上手くやってみせる。
……俺を信じろ」
「ほんと……?麻酔だけ頑張れば痛くない…?
嘘ついたら、嫌いになるからね……っ」
「嘘なんてつかない。
美雨なら絶対乗り越えられる。俺もずっと側にいるから」
処置室の中、2人だけの甘い時間が流れる。
甘い世界に入れない長谷川と佐藤は、手を止め、目を丸くしながら顔を見合わせていた。
「あのー…長谷川さん、目の前にいるのって僕たちの知っている黒崎先生で合ってますか…?」
ぽかんとした口調で佐藤が長谷川に耳打ちする。
「そのはずだけど……私も確信が持てないわ……」
蚊帳の外の2人が戸惑っている間に、美雨の心の準備が整ったようだ。