嘘つきシンデレラ〜地味男を選んだら、俺様御曹司に溺愛されました〜
「大した予定はないけど、何?」
『あのさあ~、星南にちょっとお願いがあるんだよね』
「お願い?」
聞き返すと、あり紗は少し間を置いてから言った。
『今度、うちが主催する婚活パーティーに参加してくれない?』
「は?」
思わず間の抜けた声が出た。
今まであり紗から仕事の話を聞くことは何度かあったが、まさか自分が、その客として誘われるとは思いもしなかった。
「……私、婚活とかする気ないんだけど」
『知ってる。分かっててお願いしてるの』
「どういうこと?」
『女性側の参加者が思ったより集まらなくてさあ。こう見えて結構ピンチなの』
「……それで、私に白羽の矢が立ったと?」
『そう!さすが星南、話が早い!』
あまりにも堂々と肯定されて、星南は思わず眉を寄せた。
「でも、私でいいの?あり紗なら友達も多いし、結婚願望のある子たくさん知ってるんじゃない?」
『それがさあ。今回の参加条件、男女ともに年収八百万円以上なんだよね。男性側はそこそこ集まったんだけど、女性側がもう全っ然足りなくて』
「ああ、なるほど……」
その参加条件なら確かに、友人たちを片っ端から誘えばいいというわけにもいかないのだろう。