先生は…❤


京香が、思い出したようにいう。


「昨日の帰りに瀬尾君が、花梨に会いに来てたよ。」

「ああ、そういえば来てたね。」
知代も頷く。


「は、瀬尾君?」


驚いて声が裏返ってしまい、慌てて口を押さえる。


だって、まさか私に、
会いに来てくれるとは思わなかったから。


何の用事だったのかな?


昨日の瀬尾君の言葉を思い出した。





『この手紙が宮森さんからだったらよかったのに…』


『宮森さんが…す』





最後まで話しは聞けなかったけど、でも、多分…
告白の言葉だったと思う。


でも…


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