末っ子王女はあこがれの(元)魔術師団長に欲情してほしい
「アマリア王女殿下の魔力はとてつもなく強い、陛下や私に次ぐものです。だけどそれはきちんと制御しないと、魔力の弱い者にとっては害になる」
 それはアマリアも理解している。だが、彼の言葉はすっと心の中に溶け込んできて、コクリと小さく頷いた。
「そのために必要なのが、魔力を制御する力です。魔力を小さくしたり大きくしたり、そういった力ですね。人がたくさんいるところでは魔力を小さくすればいい。私も陛下も、そうやって生きています」
「お父様も?」
 身近な父の話が出たところで、アマリアの心はぱっと晴れた。
 魔力が上手に使えるよう、魔術師に先生役を頼んだ。さらにその魔術師の家で暮らすようになると父王から言われ、幼いアマリアの心は氷のように固まったのだ。
 だけどエルベルトを一目見て、やさしそうな人だと思った。そして今、アマリアが怖がらないようにと、一つ一つ丁寧に説明をしてくれるのも好感が持てる。
 子どもだからってごまかそうとか、露骨に嫌な顔もしない。
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