末っ子王女はあこがれの(元)魔術師団長に欲情してほしい
「俺らみたいな下っ端魔術師は、研究室は共同。一人部屋を使いたかったら、偉くなるしかないね」
大げさにため息をつくカウノだが、そんな言葉もエルベルトの耳には届かない。
再び魔導書に没頭しようとする姿に、カウノは苛立ちを込めた。
「おいおい、今は俺が話をしているんだ。無視するな」
「おまえの無駄話に付き合えるほど、私は暇ではない」
「だから、無駄話じゃない。本題の前に添える、おまえとの会話を円滑にするために必要なやりとりだ」
エルベルト自身、カウノとのこれ以上の円滑な会話は、残念ながら望んでいない。むしろ、さっさと用件を伝えてほしい。なにより、魔導書の内容がちょうどいいところだったのだ。
「まぁ、いい。ここからが本題だ」
本題に入るまでが長いのがカウノという男、本題よりも前置きのほうが長いタイプの人間である。
「陛下がおまえに話があるらしい。すぐに来るようにと、人を寄越してきた」
この国で陛下という敬称を用いられる人物は一人しかいない。
「めんどくさい」
大げさにため息をつくカウノだが、そんな言葉もエルベルトの耳には届かない。
再び魔導書に没頭しようとする姿に、カウノは苛立ちを込めた。
「おいおい、今は俺が話をしているんだ。無視するな」
「おまえの無駄話に付き合えるほど、私は暇ではない」
「だから、無駄話じゃない。本題の前に添える、おまえとの会話を円滑にするために必要なやりとりだ」
エルベルト自身、カウノとのこれ以上の円滑な会話は、残念ながら望んでいない。むしろ、さっさと用件を伝えてほしい。なにより、魔導書の内容がちょうどいいところだったのだ。
「まぁ、いい。ここからが本題だ」
本題に入るまでが長いのがカウノという男、本題よりも前置きのほうが長いタイプの人間である。
「陛下がおまえに話があるらしい。すぐに来るようにと、人を寄越してきた」
この国で陛下という敬称を用いられる人物は一人しかいない。
「めんどくさい」