天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
律くんの指示で、鶏肉を切る。



「炒めるときも、音を入れたい」



そうやって、どんどん動画や写真のストックを作っていった。



「こまめに味見するんだね。天才って、見ただけで味がわかるのかと思ってた」

「千晶さん、知らないの? うまい人ほど、味見の回数が多いんだよ」

「工程ごとに味を確認してる感じ?」

「うん。自分のイメージ通りにできていっているか確認してる。それで、ズレがあったら修正したりしてて」



習慣だから、当たり前のようにしていたな。



「やっぱり天才は違う。……杏ちゃん、マリーの復活が終わったら、私に料理を教えてくれない?」

「はい、喜んで」



このイベントが終わったら、もう会えなくなるのかなって思っていたから、それはうれしい。
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