天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「なんもない」



途中で言葉が止まった気がするけど、どうしたんだろう。



「それで、開店前にフルで炊飯器を準備して30食分。途中でもう2回転させたらいいか。米は俺が担当する」



律くんは、急にたんたんと話し出す。

お米を任せられるのはありがたい。

お願いすることにした。



「具材は先に作ってストックしておこうかな。そしたら、開店後は、ご飯と一緒に炒めるだけで済むよね」

「じゃあ当日は、早めにお店集合にしよう。卵はどうする? 杏が割る? それとも俺?」

「洗い物も出てくるよね。卵はそのときに手が空いている方がするっていうのは?」

「そうしよう。兄ちゃんが忙しくなってきたら、俺は飲み物も手伝わないといけないし」



二人で段取りを詰めていく。

律くんは、話が早い。

年下だけど、やっぱり頭がいいんだなって思う。

当日の流れを決めて、ほっとしたところでふと気になった。
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