天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
明らかに理解できていない顔を私はしていたのだろう。

話が急に変わる。



「うん。玉ねぎと鶏肉を切って炒めて、ご飯を入れて味付けをする。溶いた卵をフライパンに流して、その上にさっきのご飯を入れる」



かなり大雑把な説明だけど。



「そうやって順番に説明すると、知らない人でも『なるほど、そう作るんだ』って納得できるでしょ。証明も同じ。答えだけじゃなくて、どうしてそうなるのかを順番に説明する問題なんだよ」

「……なるほど」



料理に置き換えたら、この問題の意味が少しわかった気がする。



「料理の本って、最初に必要な材料が書いてあって、次に調味料、それから作り方が載ってるよね。あれと同じで、証明問題も型があるんだ」

「じゃあ、まずは証明問題の型を覚えたらいいの?」

「さすが。まず、何について証明するのかを書く。次に条件を並べて、最後に結論。その流れを意識してみて」



春くんに言われたことを意識しながら、間違えた小テストを解き直してみる。
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