天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
無駄だと思っていたことの意味がわかると、横着(おうちゃく)せずにしようと思えるから不思議だ。



「こう?」

「うん、合ってる。後は、ここにもう一行説明があると、もっとよくなるよ」

「ありがとう」



1歳しか違わないのに、本当に春くんはすごいな。

ものすごくかっこいい。

何問か一緒に解いてもらってから、後はお互いの勉強をした。

わからないところが出てきたら教えてもらって。

たまに近くなる顔に、どきどきする。

素敵すぎるでしょ。

春くんのお母さんに、晩ご飯を一緒にって誘ってもらったけど、遠慮した。

そこまでお世話になるのは申し訳なさすぎる。

リビングのローテーブルの上に広げた教科書を片付けながら、不安が口から漏れた。



「せっかく教えてもらったのに、大丈夫かな」
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