天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「テスト前、うちに来たんだよね」

「うん……」



顔も声も暗い。

律くんがいないときに、お邪魔したらだめだったのかな。



「俺も一緒に勉強したかった」



あっ、そっちか。

仲間外れっぽくて嫌だったよね。



「ごめんね」

「違う、謝って欲しいんじゃなくって。……これ」



差し出されたスマホを受け取る。

学校が違うから、アプリは違うけど点数票が写し出されていた。

律くんの。

どう見たらいいのかわからなくて、解読にしばらく時間がかかる。



「すごっ」



英語1位、数学3位、国語2位、理科……。総合学年1位。

見たことがない数字に、頭がくらくらする。

こんなにかっこよくて、頭もいいって、天は二物(にぶつ)どころか、何物を与えているんだろう。



「次からは、俺も一緒に勉強するから」
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