天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
律くんが、ぼそりとつぶやいて教えてくれた。



「マリーゴールド?」



花の名前なのはわかる。

でも、ピンとこない。

首をかしげていると、久保田先輩がスマホで画像を見せてくれた。

オレンジ色のポンポンのような丸くてかわいい花。



「ばあちゃんが好きな花で、お店の名前もこの花から取ったんだ。最後に、マリーゴールドでお店を埋め尽くしたいなって思ってて、ここと家で育ててる」

「……」



どうしたらいいんだろう。

この二人を助けたくなってきている。

でも、私にできるのかな。

結局この日は、マリーの中を見ることなく、結論を出せずに帰った。
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