天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「二人とも、そういうのんじゃないから」



8月1日の喫茶マリーの一日復活が終わったら、関係が終わる人たちだ。



「三角関係で揺れ動く青春! お母さん、想像するだけで楽しくなってきちゃった」

「人生、楽しそうでいいね」



はしゃぐお母さんを冷めた目で見ていると、私の背後にあるダイニングテーブルに、お父さんが晩ご飯を運んでくれた。



「あーっ、直くんっ! そのフライパンは何?」

「野菜炒めだけど」

「そういう意味じゃない! なんで、お皿に盛ってないのよ」

「洗い物が増えて面倒くさいじゃん」

「杏の教育に悪いって言ってるでしょっ」



お母さんは、こういうずぼらを嫌う。



「お腹の中に入ったら一緒だよ?」

「だよな、杏」

「ねー」



タブレットをダイニングテーブルに移動させる。

そして、お母さんのお説教を聞きながら、家族三人で夕食を食べた。
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