天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない

03「先輩」から、「春くん」へ

そして翌週の土曜日。

喫茶マリーで電気、ガス、水道が使えるようになったから集まった。



「千晶ちゃんのおかげ」



久保田先輩がそう言うと、すかさず律くんがつっこむ。



「千晶さん、ガスの立ち会いしただけじゃん。申し込みは全部、兄ちゃんだからな」

「平日の日中に動ける千晶ちゃんがいてくれたから、助かったよ」



私も来年になったら、こんなに優しい大人に……無理だな。

キッチンも、調理器具から食器から、換気扇まで全部きれいにした。

これからしっかり試作をして、本番にのぞまないと。



「料理してみていいですか?」

「ぜひ」

「……食べたい」
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