天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
そうと決まれば、買い物に行こう。



「そういえば、当日のメニューはどうしたらいいですか?」



オムライスのことは聞いていたけど、念のため確認した。



「「オムライス!」」



二人そろって、即答。

なんか、かわいいな。



「じゃあ、材料買いに行ってきます」

「荷物持ちで、俺も行くよ。お米も買わないといけないし」

「俺も」



結局、みんなで行くことになった。

今日は、久保田先輩を真ん中にして、三人で歩く。

会話に置いてけぼりにならないように話をまわしてくれて、本当にすごい。



「杏ちゃん、そろそろ敬語はやめにしない? それに、下の名前で呼ばれたいな。春斗とか、春とか」

「年上を呼び捨てはちょっと」



敬語をやめることはできても、呼び捨てはさすがに抵抗がある。



「俺だけ、壁があって寂しい」
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