天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
気を取り直して、まずは炊飯器でお米を炊く。

その間に鶏肉と玉ねぎとピーマンを、愛用の包丁とまな板で切った。



「すごい」

「動画のときより、レベルアップしてる」



二人がカウンター越しに身を乗り出してじっと手元を見てくる。

てれたけど、いつものように作業できた。

具材に火を通し、フライパンの端に寄せた。

空いたスペースにケチャップを加えて、余分な水分を飛ばす。

そして、一気に材料と炒める。

しばらくすると、ご飯が炊きあがったので、フライパンの中に入れて混ぜ合わせながら、塩コショウで味をととのえた。



「おいしそう」

「いい匂い」



そして、ボウルに卵を割り入れる。



「片手だ」

「かっこいい」

「そんな、すごいことじゃないから」

「すごいって」

「うん、本当にすごい」



恥ずかしかったけど、卵を溶きほぐして塩コショウを加え、温めた別のフライパンに流し入れた。

先ほど作ったチキンライスを乗せて、形を整えていく。

手近にあったお皿に乗せて出来上がり。



「「……」」
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