天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない

02すぐに張り合う兄弟

3日後の放課後、マリーに集合した。

私がオムライスを作り、律くんが盛り付けをする。

初めての連携プレー。



「律くん、すごい!」



ちゃんとオムライスの形になってる。



「……まだだめ。もっと考える」

「私がするより、はるかに上手だよ」

「杏が下手くそすぎるだけだろ」

「ひどっ」



律くんと話しにくかったのがウソみたい。

笑いながら、打ち合わせをしていく。

すると。



「杏ちゃん、手元だけ写真撮ってもいい? 当日の集客のために、マリーのSNSを立ち上げようと思ってて」



ここで最初から「手元だけ」って言うところが、春くんだよね。



「そんなのいる?」



私が過去のSNSを隠したいと言っていたからか、律くんが反論してくれる。

二人とも、優しいな。



「当日、賑(にぎ)わってるところを、ばあちゃんに見てもらいたいじゃん」

「常連さんが来たら、にぎやかになるって」



律くんの言葉に、春くんが少し悲しそうな顔になった。
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