天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない

04年下男子との帰り道

基本的にマリーの打ち合わせは、三人の部活がない日にすると決めている。

今日は、春くんの部活があるから休みだ。

青葉駅の改札を通り、ホームに向かうと、今やすっかり見慣れた黒髪。



「杏っ」



律くんも、すぐにこちらに気づいて、駆け寄ってきてくれた。

そして、すぐにお礼を言われる。



「このあいだは、ありがとう」



私たち三人とお母さんの予定が合わず、結局、春くん・律くんとお母さんの三人で、ビデオ通話で話をしてもらうことになった。



「私はいなくても、問題なかった?」

「兄ちゃんがいたから、どうにか。すごい勉強になった。ありがとう」

「よかった」



そういえばお母さんが、律くんのことを「成長株」「ダークホース」とか言ってたな。

ちなみに春くんは「王道」「囲い込み型」。
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