天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない

05どうして写真を

日直の日誌を書くのに時間がかかってしまい、遅くなった。

慌てて、中央公園前駅からマリーまで走る。

春くんは、急に部活のミーティングが入ったって言ってたし。

律くん一人に、準備をさせるのは申し訳なくて急いだ。

息を切らしながら中に入ると、姿がない。

灯りは点いてるのに。



「律くん?」

「……こっち」



キッチンの方から声がした。

でも、少し遠い。



「律くん、どこ?」



声はしたのに、いない。

心配になって、辺りをきょろきょろと見回した。



「ここ」



音のする方を見ると、床にぽっかりと穴が開いている。

その横には、外した床もある。

床下収納か。

中をのぞき込むと、律くんがいた。
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