天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
結構深いな。



「どうしたの?」

「ばあちゃんが、よくここに食器を入れてたなって思い出して」

「いいお皿、あった?」

「うん。昨日話してたようなやつを見つけた」



うれしくなって、私は小さく拍手をする。



「ここから出したいから、これ持って」



律くんはスマホの懐中電灯をオフにすると、私に手渡す。



「これは……」



以前撮られた、油断しきっている私の画像が待ち受けにいた。



「これ、嫌だ」

「これしかないんだから、いいだろ」

「よくないっ」



そもそも、私を待ち受けにすること自体、どうかしている。



「じゃあ、俺も杏と一緒の写真撮る」

「話がなんかおかしいっ」

「おかしくない」
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