天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「ん?」



言われた方を見ると、スマホのシャッター音が鳴った。



「ちょっと、油断してるときに撮らないでよ」

「俺の方が距離近いな」

「消ーしーてーっ」



スマホを奪おうとすると、ズボンのポケットの中に隠された。



「俺も、杏と一緒に写った写真が欲しかったんだから、いいだろ」

「あんな不意打ちはよくないっ」

「だって、そうじゃなかったら撮らせてくれないじゃん」

「そもそも撮る必要ないし!」

「兄ちゃんには撮らせたのに」

「あれも勝手に」



二人で言い合っていると、ドアが開く音がして春くんが入ってきた。

「なにしてるの?」
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