天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「別に」



そうだ、律くんだけじゃない。

春くんにも私の油断しきった写真を持たれているのは問題だ。



「二人とも、スマホ出して」

「嫌だ。写真を消させるつもりだろ」



バレたか……。



「持ってたら、だめ?」



春くんが、悲しそうな顔で言ってくる。

ズルい。



「……急に撮られた写真だからちょっと」

「わかった。じゃあ撮り直そうか」

「えっ、そういう意味じゃ」

「兄ちゃん、今日は協力し合おう」

「そうだな。交代で撮影しよう」



どうして、こういうときに限って兄弟の絆を出してくるの!

ものすごく大量に写真を撮られてしまった。

律くんが床下から引っ張り出してきたお皿を確認する頃には、もうぐったりしてた。

使いやすそうな白いレトロなお皿が30枚も出てきてよかったなー(やけ)。
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