天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない

06みんなが思い描く色

百均のストローの棚の前で、スマホの写真を見る。

写っているのは、マリーにあるガラスのコップ。



「これどう?」



白地に赤のラインが入った、昔ながらの曲がるストローを指差した。



「俺は、青がいい」

「赤の方がレトロで、かわいいよ」

「レトロ感を言うなら青」



律くんと言い合っていると、春くんが後ろから、赤と青を一袋ずつひょいと取った。

やっぱり手が長い。



「予備も含めて2袋は欲しいから」

「「わーい」」



店の飾りや、文房具を買いに来たのに、律くんと私はすっかり遊びモード。

春くんは、引率の先生みたいになっている。



「次はコースターだよね」



昔、喫茶マリーは、布製のコースターを使っていたらしい。

当時のものは残ってなくて、布で作るという案が出た。

でも、三人ともミシンが苦手であきらめた。



「あっ、これかわいい」
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