天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
「もう二度と着ないし」

「千晶ちゃんも、当日にずっとこれを着てくれるなら、考えてもいいよ」



当日のことで思い出した。



「うちのおばあちゃんが、当日のためにエプロンを縫ってくれるって言ってたんだけど、どうしよう?」



このあいだ電話して、マリーの一日復活のことを話した。

そしたら、開店日に来てくれることになったのだ。



「「ぜひ!」」



二人とも、このレースふりふりエプロンから逃げる気まんまんだ。

うちのおばあちゃんが、同じようなのを作る人だったらどうするつもりなんだろう。

まあ、センスがいいから、そんな心配はいらないけど。



「千晶さんの分も、用意しておいていいですか?」

「杏ちゃん、優しい。大好き。料理上手だしさ……もう、私と結婚しない?」
< 98 / 122 >

この作品をシェア

pagetop