天才料理少女は、イケメン兄弟の恋心に気づかない
ぎゅっと抱きしめられた。

ああ、本当にお姉さんみたい。

私も抱きしめ返す。



「離れろよ」

「律、うらやましいでしょ? ほら、今、千晶さまに抱きついたら間接ハグだよ?」



私から離れた千晶さんは、両腕を広げて律くんを追いかける。

心底嫌そうな顔をした律くんを見ていると、春くんが大きなため息をついた。



「千晶ちゃんが来ると進まない」



やっぱり、三兄弟の長男だ。

いいなあ、私も混じって四兄弟にしてくれないかな。



「始めよっか」



春くんの声にうなずいた。
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