甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい

「だ、大丈夫ですか!?」


事故に気づいて車から慌てて降りてきた人や、通りかかった人たちが一斉に集まってきた。


「誰か、救急車を呼んできて!」
「心臓マッサージをした方がいいんじゃない?」
 


周りの大人たちが騒ぎ立てる声と、瑠衣君の惨状に肩を震わせ、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
 

私は荒い息をこぼしながら、震える声で瑠衣君に話しかけた。


「瑠衣君……。嫌だよ……。私、瑠衣君がいなくなったら、もうどうすればいいかわからないよ……! 瑠衣君がそばにいなきゃ絶対に嫌だ! だから、お願い……! 目を覚まして……!」



お願い……お願いだから……! 起きて……!!
 


それでも目を覚まさない瑠衣君に、私は半ばパニックになりながら、必死になって胸骨圧迫を始めた。


「瑠衣君……! 瑠衣君……!」



 
< 49 / 55 >

この作品をシェア

pagetop