甘えん坊な彼氏に私だって甘えたい
瑠衣君の額に、私の涙がこぼれ落ちた瞬間だった。


「……う……うう……」


彼の口から低い呻き声が漏れた。


「瑠衣……君?」


瑠衣君はうっすらと目を開けると、ぼんやりとした瞳で私の顔を見つめた。


「り……莉央……」


「瑠衣君……!」
  

「よかった……。莉央の……本音が聞けて……」
 
「え……?」


瑠衣君はそう言うと、そっと片手で私の頬に触れてきた。


「莉央……好きだよ……」

「……っ! 私も好きだよ……!」


私はぎゅっと瑠衣君の身体にしがみつくと、「よかった……! よかった……!」と声を上げて泣き、彼の胸の中に顔を埋めた。


今は周りにどんな目で見られてもよかった。恥ずかしいなんて気持ちは、ひとかけらもなかった。


意識が戻った瑠衣君は、足を痛めていたこともあり、そのまま救急車で病院へ運ばれていった。

 


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