碧くんの好きが溢れてる④ 〜あなたが好き過ぎて寂しいんですけど〜
「ラプンツェル、扉を開けて、ママを手伝って!」
ママはラプンツェルの魔女の歌うような口調で言う。
「何よ。ママ、またふざけて」
ママは専業主婦で暇を持て余していた。縫い物が得意なこともあって、小さい時から私にコスプレの衣装を作って楽しんでいた。
ディズニーのキャラクターが好きで、アリスやミニーちゃんのコスプレをしていた思い出がある。
私のためのコスプレ衣装を作るママの腕は、びっくりするくらい上達した。そこで思いついたのが、ネットを使って注文を取り、お小遣い稼ぎをすること。
夏から秋にかけてコスプレイベントを狙って注文を取るのだ。秋の学園祭は、特に注文が多いらしい。だから今が稼ぎ時なのだ。
「アリスがラプンツェルみたいに、我が家の2階の塔に閉じこもっているんだもの。退屈だろうから、ママのお仕事手伝ってもらおうと思ってるのよ。ほら見て見て、ラプンツェルのコスプレ衣装よ」
「ママ大変そうね。私のできる範囲で手伝うよ」
「じゃぁ、このレースを胸元や首周りに、それから袖口につけてくれる」
「うん、分かった。可愛いね。ラプンツェルのロイヤルランタンフェスティバルの時の衣装だ」
「できたら来てみる?」
「いらない。そんな気分じゃない」
「可愛いのに」
「そう言えば、ラプンツェルもハッピーエンドだったね」
「そうだよね。ユージンと結婚するものね。じゃぁ、アリス頼んだわよ。レースよろしくね」
「はーい」
コスプレの衣装を私のコンパクトミシンを出して縫製した。このミシンは何年か前の誕生日にプレゼントされた。
ママの魂胆は丸見えて、私に手伝わそうとプレゼントしたのだ。でも嬉しかったけどね。
ママは碧くんのこと、何かあったと薄々、勘づいているだろう。何も聞かず、私の気を紛らわせるために手伝わせていると思う。
今、碧くんは部活だろうな。私と海やお祭りに行くと言ってくれていたのに、どうしてこんなことになったの。
好き過ぎて悲しいんですけど、どうにかして…。
ママはラプンツェルの魔女の歌うような口調で言う。
「何よ。ママ、またふざけて」
ママは専業主婦で暇を持て余していた。縫い物が得意なこともあって、小さい時から私にコスプレの衣装を作って楽しんでいた。
ディズニーのキャラクターが好きで、アリスやミニーちゃんのコスプレをしていた思い出がある。
私のためのコスプレ衣装を作るママの腕は、びっくりするくらい上達した。そこで思いついたのが、ネットを使って注文を取り、お小遣い稼ぎをすること。
夏から秋にかけてコスプレイベントを狙って注文を取るのだ。秋の学園祭は、特に注文が多いらしい。だから今が稼ぎ時なのだ。
「アリスがラプンツェルみたいに、我が家の2階の塔に閉じこもっているんだもの。退屈だろうから、ママのお仕事手伝ってもらおうと思ってるのよ。ほら見て見て、ラプンツェルのコスプレ衣装よ」
「ママ大変そうね。私のできる範囲で手伝うよ」
「じゃぁ、このレースを胸元や首周りに、それから袖口につけてくれる」
「うん、分かった。可愛いね。ラプンツェルのロイヤルランタンフェスティバルの時の衣装だ」
「できたら来てみる?」
「いらない。そんな気分じゃない」
「可愛いのに」
「そう言えば、ラプンツェルもハッピーエンドだったね」
「そうだよね。ユージンと結婚するものね。じゃぁ、アリス頼んだわよ。レースよろしくね」
「はーい」
コスプレの衣装を私のコンパクトミシンを出して縫製した。このミシンは何年か前の誕生日にプレゼントされた。
ママの魂胆は丸見えて、私に手伝わそうとプレゼントしたのだ。でも嬉しかったけどね。
ママは碧くんのこと、何かあったと薄々、勘づいているだろう。何も聞かず、私の気を紛らわせるために手伝わせていると思う。
今、碧くんは部活だろうな。私と海やお祭りに行くと言ってくれていたのに、どうしてこんなことになったの。
好き過ぎて悲しいんですけど、どうにかして…。