私のことが好きな彼


この日から彼は私のことを事あるごとになにかと「好き」と言うようになった。



「最近、慎ちゃんと仲良いの?」



親友の咲桜ちゃんに室井くんとのことを怪しまれている。



「仲良いっていうか…」


「俺がサラちゃんのこと好きになっちゃったからアピール中なんだけどね?」



横からいつも室井くんが私への気持ちをストレートに伝えてくる。




「サラちゃんと慎、お似合いだと思うけど…」と海斗からもよく言われる。



室井くんは私が部活を引退するまで毎日私が終わるのを待ち「一緒に帰ろう」と誘う。



「室井と付き合ってんの?」と同じ部活の黒木にまで怪しまれる。



室井くんと一緒に帰る時間は意外にも楽しいと思ってきている自分もいた。



部活を引退してから彼と過ごす時間はかなり長くなった。




高校を卒業して私は美容師を目指し専門学校へ、
室井くんは大学へ進学した。



お互いの学校の最寄駅がたまたま同じなこともあって空きコマの時間や授業後にはよく会っていた。
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