「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
桐生はそれを副医局長室に呼び出した凛の前に並べ、柄にもなく少し気取った微笑みを浮かべて差し出した。
「桜井、連日の夜勤、苦労しているな。体力を維持するのもプロの仕事だ。これを食べて少し休むといい。君の好きそうな味付けに調整させてある」
自分専用の控室で、2人きりの空間。
甘い香りの漂う高級料理。
桐生としては、少しでも凛の強張った表情を緩ませ、自分に対して打ち解けてほしいという、精一杯の過保護な激甘アプローチのつもりだった。
だが、凛は出された料理を一瞥しただけで、微動だにしなかった。
凛は背筋をピンと伸ばしたまま、まっすぐに桐生の琥珀色の瞳を見返したのだ。
「桐生副医局長。お気持ちだけ頂戴いたします」
「……何が気に入らない? 嫌いな食べ物でもあるのか? 好みの料理ではないのか? ならば別のものを今から——」
「そうではありません」
凛は静かに、だが、凛としたトーンで桐生の言葉を遮った。
「桜井、連日の夜勤、苦労しているな。体力を維持するのもプロの仕事だ。これを食べて少し休むといい。君の好きそうな味付けに調整させてある」
自分専用の控室で、2人きりの空間。
甘い香りの漂う高級料理。
桐生としては、少しでも凛の強張った表情を緩ませ、自分に対して打ち解けてほしいという、精一杯の過保護な激甘アプローチのつもりだった。
だが、凛は出された料理を一瞥しただけで、微動だにしなかった。
凛は背筋をピンと伸ばしたまま、まっすぐに桐生の琥珀色の瞳を見返したのだ。
「桐生副医局長。お気持ちだけ頂戴いたします」
「……何が気に入らない? 嫌いな食べ物でもあるのか? 好みの料理ではないのか? ならば別のものを今から——」
「そうではありません」
凛は静かに、だが、凛としたトーンで桐生の言葉を遮った。