「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
「体調管理も仕事のうちだ、桜井。顔色があまり良くない。俺の当直室のベッドが空いている。1時間ほど仮眠を取ってこい。君の担当するモニタリングは、俺が代わりに見守っておいてやる」

​副医局長である桐生の当直室は、院内でも特別仕様のホテルのような個室だ。

ふかふかのベッドがあり、誰にも邪魔されずに休むことができる。

疲労困憊のナースであれば、飛びつきたくなるような破格の配慮だった。

ましてや、この「氷の天才外科医」と呼ばれている俺が、自分の代わりにモニタリングを引き受けてくれるというのだからーーと。

​桐生は「これなら拒否する理由はないだろう」と内心、自信を持っていた。

休ませてやりたいという本気と、少しでも自分に甘えてほしいという激甘な本心が混ざり合った提案だった。

​しかし、凛は肩にかけられたコートを丁寧に畳むと、それを桐生の両手へそっと返してきた。

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