「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
完璧なまでの即答だった。

​凛は疲れを見せるどころか、むしろ背筋を1段と伸ばし、整然として廊下の闇に消えていった。

​残された桐生は、手元に残された自分のコートを見つめながら、悶々と頭を抱えた。

​(甘えてくれ……頼むから少しは俺を頼ってくれ……!  何故、君はそこまで頑ななんだ……!)

​桐生の過保護な溺愛は、ことごとく凛の持つ「鉄壁のプロ意識」という強固な城壁に跳ね返され、虚しく空回りし続けていた。
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