「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
凛はファイルを大切に抱え、カンファレンスルームを後にした。

桐生はドアが閉まる音を聞きながら、大きく息をつき、深く椅子に身体を沈めた。

​「……くそっ、なぜ素直に『君のために寝ずに書いた』と言えないんだ……俺は……」

​額を手で覆う桐生の顔は、赤く染まっていた。

桐生はどれほどハイスペックで冷徹と言われようと、桜井凛の前では、あまりにも情けなく、余裕のない1人の男に過ぎなかった。

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