「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
桐生の手が伸び、凛の肩に触れそうになった。

だが、桐生は凛が微かに身体を引いたのを見て、ハッと正気に戻り、伸ばしかけた手を空中で止めた。

​「……失礼した。業務に戻れ」

​桐生は背を向け、足早に処置室を出て行った。

残された凛は、自分の胸がこれまでになく激しく脈打っていることに気づいた。

​(桐生先生……どうしてあんなに……切なさそうな顔をするの……?)

​凛の鉄壁の防壁に、また1つ大きな亀裂が生じていた。

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