「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
「黙れ」

​桐生は一蹴した。

一切の反論を許さない冷酷な声だった。

そして、彼は視線を回し、凛のまっすぐな瞳と真っ向から交差させた。

​「俺の手技のテンポに、コンマ数秒の狂いもなく追従できるのは今、この病院で桜井しかいない。……桜井、できるな」

​それは命令ではなく、凛のプロ意識に対する絶対の信頼だった。

凛は胸を強く張り、迷いなく答えた。

​「はい! 桐生副医局長のファーストとして、完璧にサポートいたします」

​「よし。オペ室へ移送する」

​ストレッチャーが爆音を立てて走り出す。

窓の外を叩きつける暴風雨の音を背景に、命をかけた壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。

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