「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
すれ違う人たちが思わず振り返るほどだった。

「わあ……綺麗……! こんな場所があったんですね」

​色鮮やかなバラのアーチをくぐり抜けながら、凛は子供のように目を輝かせた。

桐生はそんな凛の姿を、愛おしそうに目を細め、見つめている。

​「君が喜ぶ顔が見たかった。……いつも病院では、俺の厳しい指導に耐えさせてばかりだからな」

​「ううん、そんなことありません。私、蒼真さんの指導があったからこそ、今の私があると心から感謝してます。……でも、こうして2人で穏やかに過ごせる時間が、今は何よりも幸せです」

​凛が振り返って満面の笑みを向けた瞬間、桐生の足がピタリと止まった。

​周囲に人気のない木陰のベンチの脇で、桐生は凛の細い手を取り、そのまま引き寄せて自分だけの空間に閉じ込めた。

​「っ……蒼真さん、ここ、外ですよ……!?」

​「構わない。誰も見ていない」

​
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