学校一の爽やか王子は、私にだけ【一途な独占欲】を隠さない。〜お揃いの指輪とヒミツの放課後〜
ひなたくんは小さな手で、その指輪をぎゅっと握りしめると、
真っ赤な顔をして、ゴシゴシと涙をぬぐった。

「……うん。絶対に忘れない」

小さく鼻をすすりながら、ひなたくんがまっすぐ私を見る。

「俺、もっとかっこよくなって、りあを驚かせるから。
だから……絶対に、またここで会おうね」

舞い散る夜桜のなかで交わした、子供たちの小さくて、甘い約束。

それが、10年後にあんな形で動き出すなんて、
この時の私は、まだ何も知らなかったんだ――。
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