『Sign』—君との約束はいつまでも色褪せないから
「確かに! 私もショックでした〜。同じクラスだったら、葵のあれこれ全部報告できたのに! でも隣のクラスだし、何か面白いことがあったらすぐに報告しますね〜」
私が「あははは!」と豪快に笑った、次の瞬間。
――ぴたっ。
「冷た!」
私の首の後ろに、冷たい何かが触れた。
驚いて振り向くと、葵が素知らぬ顔で立っている。
その手には、冷蔵庫から取り出したと思われるコーラのペットボトルが握られていた。
「葵〜! 何すんの!?」
私はぎゅっと眉をひそめる。
「おしゃべりな翠の口を止めただけ。さ、準備ができたからいつでもどうぞ」
葵は面白そうに目を細めると、静かに自分の部屋へと向かっていった。
はぁー、もうムカツク! 葵はこうやって、すぐに私をイライラさせるんだから!
「もぉー! 寧々ちゃんは、あんな奴みたいな性格になっちゃだめだよ?」
私は寧々ちゃんにそう言い聞かせると、そっと床の上に下ろした。
そして、「待ってー」と言いながら、葵の後ろをついていく。