『Sign』—君との約束はいつまでも色褪せないから
「え、本当に?」
「うん……」
「そうなんだ……。日比野さんって意外と天然なのかな?」
「え?」
友達の言葉に、私は思わず目を丸くした。
すると、他の友達も口を開いた。
「うん、見た目はサバサバしていてスポーツができそうな感じだけど、話すとちょっと抜けているから親しみやすいね」
「そ、そうかな……」
——やっぱり、おかしいと思われちゃうよね……。
早くどうにかこの会話が終わってほしい。
そう思った、ときだった――。
キーン、コーン、カーン、コーン……。
学校のチャイムによって、会話が途絶えた。
「チャイムが鳴っちゃったね。それじゃあ、席に戻るね」
私はそう言うと、足早に自分の席へと戻っていった。
天然って言われちゃった。
私は小さく息を吐いた。
運動が好きだったのは本当だけど……見た目と中身のギャップかぁ。
「翠ー!」
私は声のした方へ振り向いた。